彼女、お嬢ちゃん、女の、
そう呼ばれるといやな気持になってしまうのは意識のしすぎだろうか
「女だから」と見下されたように感じてしまうのは
私たちが社会で男の人と同じように息ができないこと
私たちはいつも悔しい
なんで私たちは男の人より頑張らなければ認めてもらえないんだろう
なんで私たちはキッチンを自分の部屋として当然のように与えられてるんだろう
なんで私たちは子供を持つことがデメリットになるなんて考えて仕事を続けなければならないんだろう
なんで私たちはいつも弱者として守られなければいけないんだろう
なんで私たちはその対価としていつも我慢しなければならないんだろう
なんで私たちはいつも孤独なんだろう
きっと彼らは私たちの本質を知らない
私たちは生きているだけで美しいのに、輝いているのに、それを抑圧しようだなんて
国家は要職に就く女性の割合が著しく低いのに、それを重大な出来事だと捉えきれない
きっと女性の能力を何一つ信じていないから
会社やコミュニティや、ひいては社会のレベルを落とすと、本気でそう思っている
馬鹿じゃないのか、社会には男の人とほぼ同数の女の人が存在している
男の人の視点で形成される社会は、社会の半数を蔑ろにする
確かに私たち女性は、男の人が持ついくらかの能力をもたない
けど私たちはあなた方が持ちえないいくらかの能力を持っている
もし、もし仮に社会のレベルに私たちの能力が追い付いてないとして、それは私たちが責められるべきことではないんだよ
社会はずっと私たちのために存在していなかったから
わたしたちが人一倍頑張って頑張って、この不平等を告発する「義務」はない
自分たちで努力して是正する手段をとるのは間違いではないし、そのやり方のほうがもしかしたら手っ取り早いかもしれない
けれど、それがたったひとつの方法だということは決してない
この方法でしか変えられないなんてことは「決して」ない
むしろ私たちには待つ権利さえある
機会を奪われ続けたのは私たちの方だから
私たちにとって本当に不幸なのは、自分を貶めなければいけない時
馬鹿な女を演じなければならない時です
男の人をほめることも、自分が耐えることもあるいは難しく大変なことかもしれない
でも、自分で自分の価値を下げることはなによりも自分の心を殺す
わたしたちはへりくだる必要はないし、自分で立つための足がついてる
誰も守ってくれないのに、自分まで自分を傷つけてしまってはだめだよ
わたしは愛されるべき人だ
きっと彼らは言うでしょうね、「お前らばかりが被害者面するな」って
でも私たちと彼らでは根本的に立ってる場所が違う
私たちは常に差別とともにある
できることよりできないことを先に知る
純粋な身体の差なんてとっくに受け入れて、それでも私たちは対等に立ちたくて歯を食いしばっているのに
彼らはいとも簡単にその身体的差異を持ち出してくるでしょ
私たちに無理を通そうとするでしょ
私たちだけ我慢をしなければならないでしょ
あなたたちとは決定的に違う
あなたたちはずっと差別、抑圧の視線下にいたことなんてないから
きっと知らない、この悔しさ苦しさ悲しさ
私のお姉さん、そして妹たちに
私たちは誇り高く、みずみずしく、輝くほどに美しい
言いたいことを言っていいし、好きな服を着ていい
おびえて生きなければいけない世界の方が間違っている
わたしたちは何人にも侵されるものではない
私たちは堂々と誰よりも深く呼吸をしていい