小さな顔に、長い手足
背が高いのを気にしていつも猫背
狭いおでこが嫌だ、と言ってよく手で隠してた
わたし、あなたと結婚したいな
わたしだったらあなたを不用意に傷つけたりしないよ
あなたのすべてが愛しいのに
小さな顔も長い手足も私より高い身長も控えめのおでこも
でもたとえあなたが自分を構成するものが嫌いだったとして、それも私は否定しないよ
そんなあなたでさえ愛しいから
あなたが笑うだけでつまらないことも面白く見える
わたしを見つけて笑う姿が世界一好き
わたしあなたと結婚したいな
わたしだったらあなたのそばにずっといるよ
あなたはよく落ち込んで帰ってくる
ひとに傷つけられて泣いてる
それがすごく腹立たしい
だれにも傷つけられてはいけない人なのに
あなたのそばにずっといたい
わたしだったらきっとそれができる
あなたのママにもパパにも怪しまれずに隣で四六時中話を聞いてあげられるよ
でもわたしだからこそ一生一緒にはいられない
ずっとこのまま手をつないでいたい
おんなじ体温のまま
同じものを食べて、同じものを見て、同じ時間に寝て
そういう生活がしたいだけなのに
今は、手をつないでいないと二人が特別だって、特別に惹かれあう二人だって証明できないけど
「結婚」したら、手を繋いでいなくても、遠く離れていても、あるいはどちらかが目に見えなくなっても私たちは特別で、結ばれてるって証明してくれる
だからわたし結婚したいよ、特別なあなたと
いつも一緒にいたい
私たち二人なら何も怖くないって抱き合いながら眠ろうよ
たった紙切れ一枚、それで証明してくれる「特別」について私たち以外に興味のある人がいるんだろうか
私たちは目に見える糸を結びたいだけなのに
まだまだ糸は私たちだけにしか見えない
とても怖いけど、もしわたしがあなたの特別じゃなくなる日がきたとして、
いつか私たちが離れ離れになってしまっても
わたしは誰よりあなたを愛しているし、大切に思っている
あなたの周りの誰より、あなたの美しさを知っている
そして誰よりあなた自身の幸せを願っているよ