tamakiA’s blog

はやく世界が終われと願う人の日記

少女の夜

久々に少女漫画を読んで夜を過ごした。小学生のころからいつも私に鮮烈な憧憬を見せていたあの世界は何も変わらず存在していた。きらきらとまぶしくてそうなることを夢見ていたが、彼女達はすでに私の年下で、やはり変わらず私よりも大胆かつ誇り高かった。少女漫画を少女のための漫画だと誰が言うのか。美しくしなやかで、常にだれかを想い涙し、また立ち直っては笑顔で世界をかけていく、そんなお姉さま方に育ててもらった少女時代が今の私を間違いなく構成している。けれどもまた、少女時代とはいつまで続くのか。小学生のころは気にならなかった設定やキャラクターが抱える問題の社会性。気づいてしまったら少女じゃいられないのか。でもひたむきに自らの幸せと相手の幸せを模索する彼女らは昔も今もこれからもすべての人によりそって存在し続ける。久しぶりにあの世界を覗けて良かった。誰も傷つけなくていい世界で、私もいきていきたい。そしてふっと街角や電車の中で運命の出会いをひっそり期待していたい。今日はいい夢が見られそうね。