あなたがいなくなったことがまだ信じられない
あなたの何を知っていたかと言われれば、名前とそれから姿。それがすべてではなかったかな。でもそれだけで十分ではなかったかな。
あなたのなにも知らなかったけどあなたのことを愛していたよ。
あなたのような強く柔い人になりたいと思っていたよ。
人生は希望だらけでも絶望だらけでもなかったですか。
自分の人生には希望も絶望もたくさんあって、少しだけ絶望のほうが多いから、あなたには希望であふれていてほしいと勝手に押してけていたんだろうなあ。
誰と愛し合ってても愛し合わなくても、私たちの前にいてもいなくても、もし誰かを傷つけてしまっても、それでもここにいてほしかった、これは私の最後の押し付け。
星になったとか、いい場所にいるとか、そんなことはわからないし信じられないよ。祈るしかできないの。
ここにいてほしかった。ここにいてほしかった。ここにいてほしかった。
こんな形でみんなに忘れられない人になんてならないでよかったの。あなたのことをよく知りもしない人には緩やかに忘れられながらそうしてあなたのことが大好きな人にずっとずっと愛されていてほしかったの。
あなたはいなくなってしまったのに世界はすごいスピードで回り続けていて、ありきたりな歌詞を思いだした。
あの夜、私は泣きながら寝て本当に朝が来なければいいと思った。
朝になったら出てくる正確な情報なんて聞きたくなかった。
全部嘘でした、私の変な勘違いでしたという夢を見て、「あーよかった」と目覚めたら目覚めなきゃよかったと思った。
あなたはこの世界でもう息をしないのに、どんな表情も見せないのに、私はおなかがすいてご飯を食べて眠たくなってそして笑いました。
しょうもないな
私の人生から人がひとりいなくなったのに私は人生を続けていて何も変わらなくてしょうもないな
幸せでしたか。幸せだったらいいな。私はあなたのことを忘れないよ。あなたのことを何も知らないまま大好きでいる。愛してるよ。
p.s. 初めて誰かのことを思って買った花
どんな色もあなたに似合うけど、深く優しい青があなたのようだと思ったから。
この花が私とともにいてくれる間、私は少しだけうれしくて少し寂しくて、でもやっぱり少しだけ笑っていられると思う。
一人で部屋にいるときが一番あなたのことを思い出すから。
大好きだよ、本当に大好きでした。